歯周病

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セカンドオピニオン対応

日本歯周病学会「専門医」が担当

  • 「重度」歯周病にも対応
  • 「歯周組織再生療法」で抜歯を回避

日本歯周病学会「専門医」のご紹介

芝 多佳彦

芝 多佳彦
経歴
昭和大学歯学部卒業
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野大学院卒業
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科助教
ハーバード大学口腔内科・感染・免疫学分野客員助教(2022年4月-2024年3月)
北京大学口腔医学院ITIスカラー(2019年9月-2022年9月)
資格・所属学会・団体
  • 日本歯周病学会専門医
  • 日本歯科保存学会認定医
書籍

「歯周病」は身近に潜む病気です

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歯周病は、痛みを伴わないことが多く、気付かないうちに歯がグラグラして最終的には抜け落ちることがあります。実際、歯周病は歯を失う主な原因の一つとして挙げられており、令和4年の厚生労働省の調査によれば、日本人の約半数(47.9%)が何らかの歯周病の兆候を示しています。歯周病は日本人の「国民病」と呼んでも過言ではないでしょう。

歯周病は一度治っても再発しやすいですが、日常生活の習慣を見直し、適切な治療を受けることで、その進行を抑え、健康な口内環境を取り戻すことが可能です。

歯周病の診断と治療プロセス

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歯周病は主に歯茎の中で進行する隠れた疾患で、外見からはその進行状態を確認することが難しいため、正確な診断が重要です。

あまり知られていないのですが、歯周病は細菌による感染症であり、細菌の種類によって最適な治療方法が異なります。そのため、効果的な治療を行うには、具体的な原因菌を特定することが必須です。

当院では、CTスキャンなどの科学的検査を用いて、歯周病の原因となる細菌を正確に特定しますこれに基づき、患者さんの症状や感染している細菌の種類に最も適した治療計画を立て、個別に対応する治療を進めています。以下、当院で実施している各種検査と治療方法について詳しくご説明します。

科学的手法による「検査」で原因を明確に特定

歯周ポケット検査

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歯周ポケットの深さは、歯周病の進行度を判断する重要な指標です。歯周ポケットが深くなると、そこに細菌が蓄積しやすくなり、炎症やその他の歯周組織の問題を引き起こす可能性が高まります。

咬合検査

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歯には咬合性外傷と呼ばれる病気があります。この病気は、症状が歯周病と非常によく似ていますが、治療法は異なります。そのため、まず最初に正確な診断を行うことが重要です。

口腔内写真撮影

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当院では、口腔内写真で患者さんのお口の内部を詳細に記録することで、ブラッシングの磨き残し、噛み合わせ、歯並びの状態、さらには治療後の変化までを全て丁寧に評価しています。この綿密な記録と分析に基づき、各患者さんに最適な治療計画を立てることが可能となり、治療の精度を大幅に向上させることができます。

CT検査

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歯周病は、顎の骨を支える歯を徐々に溶かす進行性の疾患です。この病気の影響を受けた骨の状態は、肉眼で確認することができません。そのため、正確な診断が不可欠です。多くの歯科医院では、この目的でレントゲンを使用し、骨の様子を観察します。しかし、当院ではさらに進んだ技術であるCTスキャンを利用しています。CTは360度周囲を回転しながら撮影するため、従来の2次元レントゲンと比較してより立体的で詳細な画像を提供し、骨の微細な変化まで捉えることが可能です。これにより、歯周病の診断と治療計画の精度が大幅に向上します。

原因菌に「直接アプローチ」する治療法

PMTC

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歯周病の症状を効果的に改善するためには、日常の歯みがきが非常に重要です。しかし、家庭でのブラッシングだけでは、歯と歯の間や歯周ポケットの深部に蓄積した歯石やプラークを完全に除去することは難しいです。これらの困難な部分の清掃は、専門的な歯科医院での介入を必要とします。

歯科医院で行われるこのような専門的な口内クリーニングは、「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」と称され、経験豊富な歯科衛生士が最先端の器具を使用して、これらの隠れた汚れを効率的に取り除きます。定期的なPMTCを受けることで、家庭でのケアだけでは手の届かない部分の衛生管理を強化し、長期的な口内健康を支援します。

進行した歯周病の「歯周組織再生療法」による治療

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歯周病が重度に進行すると、歯を支える骨が溶け始め、その結果、歯がグラグラと動くようになります。この段階に達すると、多くの歯科医院では抜歯を選択することがあります。また、放置すれば歯が自然に抜け落ちる可能性も高まります。

ただし、最新の治療技術により、失われた骨を再生し、歯を安定させることが可能です。これにより、抜歯を避けることができます当院では、特に「歯周組織再生療法」と呼ばれる治療法を採用しており、この方法で歯を支える骨の再生を促進し、歯を長期的に保持することを目指しています。

以下、この治療法の具体的なプロセスとその効果について詳しく説明します。

GTR

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多くの方がご存じないかもしれませんが、歯周病によって失われた骨や歯肉には、自然な再生能力が備わっています。しかし、実際には、骨が完全に自然に再生して元の状態に戻ることは稀です。その主な理由は、歯肉の再生速度が骨のそれを大きく上回るため、再生が必要な部分を歯肉がすばやく覆ってしまうからです。

この問題に対処する効果的な方法が「GTR(Guided Tissue Regeneration)」治療法です。このアプローチでは、「メンブレン」と呼ばれる特殊な人工膜を使用して、骨が再生するべきスペースを確保します。この膜が歯肉の侵入を阻止し、骨が邪魔されることなく健康的に再生する環境を提供します。GTR治療は、特に骨が必要とされる箇所での再生を助け、長期的な歯の健康を支援するために非常に有効です。

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エムドゲイン/リグロス

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エムドゲイン」と「リグロス」は、いずれも骨の再生を促進する特殊なたんぱく質を含む先進的な薬品です。

これらは歯周病やその他の疾患で骨が失われた部分に直接適用されます。治療プロセスでは、まず患部を丁寧に切開し、その後、これらの再生促進薬品を損傷した骨の部分に塗布します。治療の効果は個人によって異なりますが、多くの場合、数ヶ月以内に骨が再生し始め、以前グラグラしていた歯が安定してきます。

 

以下の画像では、「エムドゲイン」を用いた骨再生のプロセスを詳細に観察することができます。

「歯周外科治療」で奥深くの歯石を除去

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歯周病が進行するにつれて、歯周ポケットはより深くなり、その奥深くに歯石が蓄積していきます。歯周病が重度に進行した場合、通常のクリーニング器具では届かず、歯石を完全に除去することが困難になります。歯石をそのままにしておくと、歯周病はさらに悪化し、最終的には歯の抜歯が避けられない状況になることもあります。

重度の歯周病に対しては、歯肉を外科的に切開し、隠れた歯石を徹底的に取り除く「歯周外科治療」を行います。この治療により、深い部分の歯石を根本から除去し、歯周病の進行を食い止めることが可能です。この方法では、歯と歯肉の健康を回復させ、抜歯を回避することを目指しています。

FOP法

FOP法」とは、歯茎を外科的に切開し、歯周ポケットの深部に蓄積された歯石を直接除去する先進的な治療法です。この手法により、歯周病の原因である歯石やその他の細菌由来の汚れを根本から取り除くことが可能です。歯石を除去することで、炎症が軽減され、歯周ポケットの深さも次第に浅くなり、健康な状態に回復していきます。

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ルートセパレーション

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奥歯の根は通常、複数に分かれており、これが歯周病の進行を複雑にします。重度の歯周病が進行すると、これらの根の周囲の骨が徐々に失われ、根の分岐点が露出してしまいます。この分岐点に歯石が付着すると、その位置の特異性から通常のクリーニング方法では除去が困難です。

このような状況に対処するために、「ルートセパレーション」という方法が有効です。この治療では、歯を2〜3のセクションに分割し、それぞれの部分から歯石を容易に取り除けるようにします。歯石除去後は、見た目と機能性を元に戻すために適切な被せ物を取り付けます。この治療法は、特に歯石の位置が複雑でアクセスが難しい場合に推奨され、歯の保存と機能の完全な回復を目指しています。

「歯肉移植術」で失われた歯肉を再生

歯周病が進行するにつれて、歯肉が徐々に失われ、歯が実際よりも長く見えるようになります。これは単に見た目の問題ではなく、普段は歯茎に覆われて保護されている歯の部分が露出することで、知覚過敏をはじめとする様々な問題を引き起こす原因となります。

当院では、このような状態を改善するために「歯肉移植術」という治療法を提供しています。この手術では、患者様の口内の他の健康な部分、通常は上顎の歯肉から、必要な歯肉を採取し、歯肉が失われた部分に移植します。この治療により、失われた歯肉を再生し、歯の見た目と機能を回復させることができます。

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注目!当院では「マイクロサージェリー」を行っています

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マイクロサージェリーは、歯科治療における精密な手術技術で、マイクロスコープを使用して細部を拡大しながら行われます。この技術により、根管治療や歯周病治療などで、従来の方法では見えにくかった微細な部分まで確認しながら治療が可能です。これにより、治療の精度が向上し、患者の歯や周囲組織を最大限に保護しながら、より良い治療結果が得られます。

歯科衛生士は「担当制」で安心

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「エレノア歯科」では、患者さん一人一人に最適なケアを提供するため、「歯科衛生士担当制」を導入しています。この制度により、各患者さんに専属の歯科衛生士が割り当てられ、個別のニーズに基づいた継続的なサポートと指導を行います。

セカンドオピニオンでのご相談も承っています

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歯周病は一度発症すると治療が難しく、再発しやすい病気です。このため、多くの患者さんが長期にわたってこの病気と闘っています。

歯周病は細菌の感染によるものですが、生活習慣病としての側面も強く、日常の生活習慣が直接的に症状に影響を及ぼします。治療の成功は、患者さん自身の積極的な協力に大きく依存しています。たとえ当院が最先端の治療を提供したとしても、患者さんが定期的な口内ケアやメンテナンスを怠れば、病気を根本から解決することは困難です。

また、当院ではセカンドオピニオンも積極的に受け付けており、特に長期にわたって歯周病に悩まされている方や、既に多くの歯を失い、残っている歯をできる限り保持したいと考えている方からのご相談をお待ちしています。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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