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2026年5月18日

インプラントの「やり直し」と聞くと、「すべてを外して最初から治療し直す」というイメージを持つ方も少なくありません。
しかし実際には、やり直しといっても状態によって内容は大きく異なります。例えば、被せ物の形や噛み合わせを調整するだけで改善するケースもあれば、ネジの緩みや歯ぐきの炎症に対処する処置のみで済む場合もあります。
一方で、インプラント周囲炎による骨吸収や、インプラント体そのものの不安定化が起きている場合には、撤去や再埋入が必要になることもあります。
重要なのは、「違和感がある=すぐ撤去」ではないという点です。現在どの部分に問題があるのかを精密に診断し、保存可能なのか、再治療が必要なのかを見極めることが、適切な対応につながります。
インプラント治療後、「噛みにくい」「少し違和感がある」と感じると、不安になる方は少なくありません。しかし、こうした感覚が必ずしも治療失敗を意味するわけではありません。
天然歯には「歯根膜」というクッションの役割を持つ組織がありますが、インプラントにはそれが存在しないため、噛み心地や力の伝わり方に違いを感じることがあります。
また、治療直後は周囲の筋肉や顎の動きが新しい噛み合わせに慣れていないため、一時的な違和感が出るケースもあります。軽度の違和感であれば、噛み合わせ調整や経過観察によって落ち着くことも少なくありません。
大切なのは、「違和感があるから失敗」と自己判断するのではなく、どのような症状なのかを整理し、必要に応じて歯科医師に相談することです。
インプラントの違和感やトラブルには、「すぐに対応が必要なケース」と「一定期間の経過観察で様子を見るケース」があります。
例えば、噛んだときに強い痛みが続く、インプラントがぐらつく、歯ぐきから出血や膿が見られる場合には、インプラント周囲炎や骨吸収などが進行している可能性があり、早めの診断が重要です。
一方で、装着直後の軽い違和感や噛み合わせの微調整が必要な程度であれば、調整や経過観察のみで改善することもあります。
また、被せ物の摩耗やネジの緩みなど、比較的小さなトラブルであれば、インプラント本体を残したまま対応できる場合もあります。
症状の強さだけで判断せず、CTや噛み合わせ診査などを通じて原因を確認することが、適切な治療選択につながります。

インプラント治療後、「しっかり噛めない」「どこか違和感がある」と感じる場合、噛み合わせのバランスに問題が生じている可能性があります。
インプラントは天然歯と異なり、歯根膜という“クッションの役割”を持つ組織が存在しないため、噛む力をダイレクトに受けやすい特徴があります。そのため、わずかな高さのズレや噛み合わせの不均衡でも、強い違和感につながることがあります。
特に「片側だけで噛みにくい」「食事のたびに気になる」「顎が疲れる」といった症状が続く場合は注意が必要です。また、時間の経過とともに周囲の歯が動いたり、噛み合わせが変化したりすることで、治療直後には問題がなかったインプラントに負担が集中するケースもあります。
違和感を我慢し続けると、周囲の歯や顎関節にまで影響が及ぶことがあるため、早めに状態を確認することが重要です。
インプラント周囲に痛みや腫れが出ている場合、インプラント周囲炎などの炎症が起きている可能性があります。
インプラント周囲炎は、天然歯でいう歯周病に近い状態で、細菌感染によって歯ぐきや顎の骨に炎症が広がる病気です。進行するとインプラントを支える骨が吸収され、最終的にはぐらつきにつながることもあります。
初期段階では軽い出血や違和感程度のことも多く、自覚症状が少ないまま進行するケースも少なくありません。また、噛み合わせによる過剰な力や、歯ぎしり・食いしばりが原因でインプラント周囲に負担がかかり、痛みが出ることもあります。
「少し腫れているだけだから」と放置してしまうと、再治療の難易度が高くなる可能性もあるため、異変を感じた段階で相談することが大切です。
インプラント治療では、機能面だけでなく見た目の自然さも重要な要素です。
そのため、「歯ぐきが下がってきた」「被せ物との境目が見える」「左右差が気になる」といった審美面の変化をきっかけに相談される方も少なくありません。特に前歯部では、歯ぐきのラインや色調のわずかな違いが目立ちやすく、笑ったときの印象にも影響します。
こうした変化は、歯ぐきや骨のボリューム減少、噛み合わせの変化、インプラント周囲炎などが関係している場合があります。また、時間の経過とともに天然歯とインプラント部分の変化速度に差が出ることで、以前は気にならなかった見た目の違和感が出てくることもあります。
審美的な問題は単なる“見た目”だけでなく、内部トラブルのサインとなることもあるため、早めに診査を受けることが重要です。

インプラント治療では、「インプラントを入れること」自体ではなく、その後どのように噛み合わせを安定させるかが非常に重要になります。
天然歯には「歯根膜」というクッションの役割を持つ組織がありますが、インプラントにはそれが存在しません。そのため、噛む力を直接骨で受け止める構造となり、わずかな噛み合わせのズレでも負担が集中しやすくなります。
例えば、特定の歯だけ強く当たっている状態が続くと、被せ物の破損やネジのゆるみ、インプラント周囲の骨へのダメージにつながることがあります。また、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある場合は、通常よりも強い力が加わるため注意が必要です。
インプラント治療では、見た目だけでなく、顎の動きや全体の噛み合わせバランスまで含めた設計が重要であり、長期的な安定性を左右する大きなポイントになります。
インプラント治療後の代表的なトラブルの一つが「インプラント周囲炎」です。これは、インプラント周囲に細菌感染が起こり、歯ぐきや骨に炎症が広がる状態を指します。
天然歯でいう歯周病に近い病気ですが、インプラントには歯根膜がないため、炎症が進行すると骨吸収が急速に進むケースもあります。初期段階では痛みなどの自覚症状が少なく、「気づいた時にはぐらつきが出ていた」ということも珍しくありません。
原因としては、日常の清掃不足に加え、被せ物の形態が複雑で汚れが溜まりやすい場合や、定期メインテナンスが中断されているケースなどが挙げられます。また、喫煙や糖尿病などもリスク因子として知られています。
インプラントを長く維持するためには、治療後も継続的なメインテナンスとセルフケアを行い、周囲炎を早期に発見・管理することが重要です。
インプラント治療は、お口の中だけでなく、骨や全身状態、生活習慣の影響も大きく受ける治療です。
例えば、顎の骨の量や質が不足している場合、インプラントが十分に固定されず、安定性に影響することがあります。また、糖尿病や骨粗しょう症などの全身疾患がある場合には、傷の治りや骨との結合に影響が出る可能性があります。
さらに、喫煙習慣は血流を悪化させるため、インプラント周囲炎や治癒不良のリスクを高める要因として知られています。生活習慣では、強い食いしばりや歯ぎしりもトラブルの原因となることがあります。
インプラント治療は「人工歯を入れるだけ」の処置ではなく、全身状態や将来的なリスクまで含めて総合的に考える必要があります。そのため、治療前には精密検査とカウンセリングを十分に行い、適応を慎重に判断することが重要です。

インプラントに違和感がある場合でも、必ずしもインプラント体そのものに問題があるとは限りません。実際には、被せ物(上部構造)の形態や噛み合わせのバランスを調整することで改善できるケースも少なくありません。
例えば、「噛みにくい」「特定の場所だけ強く当たる」「食べ物が挟まりやすい」といった症状は、被せ物の高さや接触関係の微調整で改善することがあります。また、ネジのゆるみや被せ物の適合不良が原因となっている場合には、被せ物を修理・再製作することで安定するケースもあります。
インプラントの再治療というと大掛かりな手術をイメージされる方も多いですが、まずは現在の状態を精密に診断し、「どこに原因があるのか」を見極めることが重要です。症状の原因によっては、比較的負担の少ない処置で対応できる可能性もあります。
一方で、インプラント体そのものに問題が生じている場合には、撤去と再埋入が必要になることがあります。
例えば、インプラント周囲炎が進行して骨の吸収が大きくなっているケースや、インプラント体が十分に骨と結合していないケースでは、保存が難しいと判断されることがあります。また、埋入位置や角度に問題があり、噛み合わせや清掃性に大きな影響を与えている場合にも、再治療が検討されることがあります。
インプラントの撤去は簡単に感じられるかもしれませんが、骨や周囲組織への負担を考慮しながら慎重に進める必要があります。その後、骨の回復を待ってから再埋入を行うケースもあれば、状態によっては別の治療方法を検討することもあります。
重要なのは、「やり直しが必要かどうか」を感覚だけで判断せず、CTなどを用いた精密な診査・診断を受けることです。
インプラントの再治療では、単純に再埋入を行うだけでなく、骨や歯ぐきの状態を整える追加治療が必要になることがあります。
特に、インプラント周囲炎や長期間の炎症によって骨が吸収している場合には、骨造成と呼ばれる処置を行い、再びインプラントを支えられる環境を整える必要があります。また、歯ぐきが下がって見た目に影響しているケースでは、歯肉移植などの歯ぐき治療が検討されることもあります。
前歯部では、機能面だけでなく審美性への配慮も重要になるため、骨と歯ぐきの両方を総合的に評価した治療計画が求められます。再治療は初回治療より難易度が高くなることも多いため、現在の状態を丁寧に把握し、長期的な安定性まで考慮したうえで進めることが重要です。

インプラント治療後に「噛みにくい」「違和感がある」「歯ぐきが気になる」と感じた場合、不安を抱えながらも「こんなものかもしれない」と我慢してしまう方は少なくありません。
しかし、違和感の原因によっては、早期に対応することで大きなトラブルを防げるケースもあります。インプラントは天然歯と異なり、歯根膜が存在しないため、噛み合わせのわずかなズレや負担にも注意が必要です。
また、痛みがなくてもインプラント周囲炎や被せ物の不適合が進行していることもあります。セカンドオピニオンは、現在の状態を客観的に確認し、「経過観察でよいのか」「調整が必要なのか」を整理するための手段の一つです。
「やり直しを前提に相談する場」ではなく、「現状を正しく把握する場」として考えることが重要です。不安を感じた段階で相談することが、結果的に歯や骨を守ることにつながる場合もあります。
インプラントの再治療を検討する際には、まず「なぜ問題が起きているのか」を正確に把握することが重要です。
単に「ぐらついている」「噛みにくい」といった症状だけでは原因を特定できないため、CT撮影や噛み合わせの分析、歯ぐきや骨の状態確認など、総合的な診査が必要になります。
例えば、被せ物の調整だけで改善できるケースもあれば、インプラント周囲炎によって骨吸収が進行しているケースでは、より慎重な対応が求められます。
また、再治療では現在のインプラントを残せるのか、撤去が必要なのかによって治療計画が大きく変わります。そのため、「どの部分に問題があるのか」「再治療以外の方法はあるのか」「将来的なリスクは何か」を丁寧に確認することが大切です。
十分な説明を受けたうえで治療方針を理解することが、後悔の少ない選択につながります。
インプラント治療では、医院ごとに診断方針や考え方が異なることがあります。そのため、他院でセカンドオピニオンを受けることで、新たな選択肢が見えてくるケースも少なくありません。
例えば、「撤去が必要」と説明されたケースでも、噛み合わせ調整や歯周組織の管理によって経過観察が可能と判断されることがあります。一方で、見た目に問題がなくても、CT診断によって内部で骨吸収が進行していることが分かる場合もあります。
重要なのは、「どちらが正しいか」を単純に比較することではなく、診断内容やリスク説明に納得できるかどうかです。
また、再治療ではインプラントだけでなく、天然歯や噛み合わせ全体を含めて考える視点も重要になります。複数の意見を聞くことで、自分にとって何を優先すべきか整理しやすくなり、安心して治療を検討しやすくなります。

インプラントに違和感があっても、「まだ使えているから大丈夫だろう」と様子を見続けてしまう方は少なくありません。しかし、問題を放置することで、インプラント周囲の骨が徐々に失われていくケースがあります。これを「骨吸収」と呼びます。
骨吸収が進行すると、インプラントを支える土台が不安定になり、最終的にはぐらつきや脱落につながる可能性があります。また、再治療を行う際にも、骨の量が不足していることで治療の難易度が高くなり、骨造成など追加処置が必要になるケースもあります。
特に、噛みにくさや歯ぐきの腫れ、違和感が続いている場合は注意が必要です。インプラントのトラブルは、早い段階で原因を把握することで比較的小さな処置で対応できる場合もあります。
長期的に歯を守るためにも、「まだ大丈夫」と自己判断せず、早めに相談することが重要です。
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲に炎症が起こり、歯ぐきや骨がダメージを受ける状態を指します。天然歯でいう歯周病に近い病気ですが、インプラントには歯根膜がないため、炎症が進行すると比較的早いスピードで骨吸収が進むことがあります。
初期段階では痛みが少ないことも多く、「少し歯ぐきが腫れている」「出血する」といった軽い症状だけの場合もあります。しかし、進行すると膿が出たり、噛んだ時の違和感やインプラントの動揺につながることがあります。
インプラント周囲炎は、清掃不良だけでなく、噛み合わせの負担や喫煙、糖尿病など全身状態も関係するとされています。重要なのは、早期に炎症を発見し、適切なクリーニングや噛み合わせ調整を行うことです。
進行した状態では、インプラント撤去が必要になるケースもあるため、定期的なチェックと早めの対応が欠かせません。
インプラント治療後、「少し噛みにくい」「なんとなく違和感がある」と感じても、時間が経てば慣れると思い、そのままにしてしまう方もいます。しかし、違和感には何らかの原因が隠れている場合があります。
例えば、被せ物の高さがわずかに合っていない、噛み合わせの力が偏っている、歯ぐきの炎症が起きているなど、初期の小さな問題が積み重なることで、大きなトラブルへ発展することがあります。
特にインプラントは天然歯と異なり、歯根膜による感覚がないため、過度な力が加わっていても気づきにくい特徴があります。そのため、「我慢できる程度だから」と放置することが、結果的に再治療のリスクを高めることもあります。
違和感を感じた時点で相談することは、決して大げさなことではありません。小さなサインを見逃さず、早めに状態を確認することが、インプラントを長く安定して使い続けるために重要です。

インプラントの再治療では、現在どのような状態になっているのかを正確に把握することが非常に重要です。
単純なレントゲンだけでは確認できない骨の厚みや炎症の広がり、インプラント体の位置関係などを把握するためには、歯科用CTによる三次元的な診断が大きな役割を果たします。
また、被せ物の内部や細かな破損、ネジの緩みなどを確認する際には、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)が有効な場合があります。
インプラントのトラブルは見た目だけでは原因が分からないことも多く、「なぜ違和感が出ているのか」を丁寧に分析することが、再治療の方向性を決める第一歩になります。
再治療を検討する際は、「すぐにやり直すかどうか」だけでなく、まず精密診断を行う体制が整っているかを確認することが大切です。
インプラント治療のトラブルは、インプラント単体だけの問題とは限りません。
噛み合わせのバランスが崩れていたり、周囲の天然歯に負担が偏っていたりすることで、違和感や破損、ぐらつきにつながるケースもあります。
そのため、再治療では「インプラントが入っている部分だけ」を見るのではなく、口腔全体の噛み合わせや顎の動きまで含めて総合的に診断する視点が重要です。
特に歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、インプラントに過度な力がかかりやすくなるため、咬合調整やナイトガードの検討が必要になることもあります。
再治療後に再び同じトラブルを繰り返さないためには、「なぜ問題が起きたのか」を噛み合わせの観点から分析しているかどうかが、医院選びの大切なポイントになります。
インプラントの再治療は、通常のインプラント治療よりも診断や処置が複雑になることがあります。
そのため、再治療症例への対応経験や、治療後を見据えた長期管理の考え方も重要な確認ポイントです。
例えば、骨吸収が進んでいるケースでは骨造成が必要になることもあり、歯ぐきの状態や周囲組織まで含めた総合的な対応力が求められます。
また、インプラントは「入れて終わり」ではなく、その後のメインテナンスや噛み合わせ管理によって長期的な安定性が左右されます。
定期的なチェック体制が整っているか、トラブル予防をどのように考えているかといった点を確認することで、安心して長く付き合える医院かどうかを判断しやすくなります。
再治療を検討する際は、短期的な修復だけでなく、「その後をどう維持していくか」という視点も大切です。

インプラント治療は、人工歯を入れて終わりではありません。長期的に安定した状態を維持するためには、治療後の定期的なメインテナンスが非常に重要になります。
インプラントは虫歯にはなりませんが、周囲の歯ぐきや骨に炎症が起こる「インプラント周囲炎」を発症する可能性があります。これは天然歯でいう歯周病に近い状態で、進行するとインプラントを支える骨が失われ、最終的にはぐらつきや脱落につながることもあります。
こうしたリスクを早期に発見するためには、歯科医院での定期管理が欠かせません。メインテナンスでは、歯ぐきの状態や噛み合わせの確認、専用器具によるクリーニングなどを行い、トラブルの予防を図ります。
また、患者さんごとのセルフケア状況に応じて清掃方法の見直しを行うこともあります。インプラントを長持ちさせるためには、「治療後からが本当のスタート」という視点を持つことが大切です。
インプラントを長期間安定して使用するためには、歯ぎしりや食いしばりへの対策も重要です。
天然歯には「歯根膜」というクッションの役割を持つ組織がありますが、インプラントにはそれが存在しないため、強い力が直接骨に伝わりやすい特徴があります。
そのため、無意識のうちに強い噛み締めを行っている場合、被せ物の破損やネジの緩み、インプラント周囲の骨への負担につながる可能性があります。
特に就寝中の歯ぎしりは自覚がないことも多く、知らないうちにインプラントへ過度な負荷をかけているケースも少なくありません。
必要に応じてナイトガード(マウスピース)を使用することで、噛む力を分散し、インプラントや天然歯へのダメージ軽減が期待できます。
また、噛み合わせの調整や生活習慣の見直しを含めて総合的に管理することが、長期的な安定につながります。
インプラント治療では、失った歯だけを見るのではなく、お口全体のバランスを考えた管理が重要です。
インプラント部分だけが問題なくても、周囲の天然歯に虫歯や歯周病が進行している場合、噛み合わせ全体のバランスが崩れ、結果としてインプラントに過剰な負担がかかることがあります。
また、残っている歯の状態が悪化すると、将来的にさらに歯を失うリスクも高まります。そのため、インプラントを長持ちさせるためには、天然歯の健康管理も同時に行う必要があります。
定期的なクリーニングや歯周病管理に加え、噛み合わせの変化を継続的に確認することで、お口全体を安定した状態に保つことができます。
インプラントは単独で存在しているわけではなく、「全体の噛み合わせの一部」であるという視点で管理していくことが、長期的な成功につながります。

インプラントにトラブルが起きた際、「抜去しかない」と説明されることがあります。しかし、すべてのケースで即座にインプラントの撤去が必要になるわけではありません。
例えば、被せ物の緩みや噛み合わせの不調和、周囲の炎症が軽度な段階であれば、調整やメインテナンスによって改善できるケースもあります。一方で、インプラント体の破損や重度のインプラント周囲炎、骨との結合が失われている場合には、撤去が必要と判断されることがあります。
重要なのは、「なぜその状態になっているのか」を精密に診断することです。CTによる骨の状態の確認や、噛み合わせ・清掃状況・生活習慣まで含めた総合的な評価が欠かせません。
撤去という判断は大きな決断になるため、一つの説明だけで結論を急がず、必要に応じてセカンドオピニオンを活用することも大切です。
インプラントを撤去した場合、「必ず再インプラントをしなければならない」と考える方も少なくありません。しかし実際には、患者さんの状態や希望によっては、他の治療法が適していることもあります。
例えば、部分入れ歯やブリッジといった補綴治療は、身体的負担や治療期間の面でメリットとなるケースがあります。また、噛み合わせや残存歯の状態によっては、あえて無理に再埋入を行わず、他の方法で機能回復を目指す選択が現実的な場合もあります。
特に骨吸収が進んでいるケースでは、骨造成など追加処置が必要になることもあるため、全身状態やライフスタイルを踏まえて慎重に検討することが重要です。
インプラント治療はあくまで選択肢の一つであり、「どの方法が自分に合っているか」を整理したうえで判断することが、後悔を減らすためのポイントになります。
インプラント治療や再治療では、「誰にでも同じ治療が適しているわけではない」という点を理解することが重要です。
骨の量や質、歯周病の有無、噛み合わせ、持病、喫煙習慣などによって、治療の適応やリスクは大きく異なります。また、仕事や通院頻度、将来的なメインテナンスへの考え方など、生活背景も重要な判断材料になります。
そのため、「他の人はできたから自分も大丈夫」とは限りません。経験豊富な歯科医師は、単にインプラントを入れ直すことだけを目的にするのではなく、長期的に安定して使えるかどうかを重視して診断を行います。
時には「無理に再治療をしない」という判断が、結果的に患者さんにとって負担の少ない選択となることもあります。適応を正しく見極めるためには、現在の状態を客観的に把握し、複数の選択肢を比較しながら相談することが大切です。

インプラントのやり直しは可能なケースがありますが、すべての方に適応できるわけではありません。
顎の骨の状態、歯ぐきの健康状態、全身疾患の有無、喫煙習慣、噛み合わせなどを総合的に確認したうえで判断されます。特に、インプラント周囲炎によって骨吸収が進行している場合は、まず炎症のコントロールや骨の回復を優先する必要があります。
また、再治療では初回治療より難易度が高くなることも少なくありません。そのため、「なぜトラブルが起きたのか」を整理したうえで再治療の適応を検討することが重要です。
他院で治療を受けたインプラントについて相談される方は少なくありません。
実際に、「噛みにくい」「腫れが引かない」「説明に不安がある」などをきっかけに、セカンドオピニオンを希望されるケースもあります。
インプラントメーカーや治療内容によって対応方法は異なりますが、現在の状態を確認し、必要に応じて調整や治療方針の再評価を行うことは可能です。
可能であれば、過去の資料やレントゲンデータを持参すると診断がスムーズになります。
「強い痛みはないけれど、何となく違和感がある」という段階でも相談することは大切です。
インプラントのトラブルは、初期段階では大きな症状が出ないこともあります。例えば、噛み合わせのズレや被せ物のわずかな緩み、清掃不良による軽度の炎症などは、早い段階で調整することで大きな問題を防げる可能性があります。
逆に、「そのうち慣れるかもしれない」と放置してしまうと、炎症や骨吸収が進行するケースもあります。
違和感は身体からのサインであることもあるため、気になる場合は早めに確認することが重要です。
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲に細菌感染が起こり、歯ぐきや骨に炎症が広がる病気です。
天然歯でいう歯周病に近い状態で、進行するとインプラントを支える骨が失われ、最終的にはぐらつきや脱落につながることがあります。
初期段階では症状が少なく、歯ぐきの腫れや出血程度で気づきにくいこともあります。そのため、定期的なメインテナンスによる早期発見が重要です。
喫煙や歯ぎしり、清掃不良などはリスク因子となるため、治療後の管理も含めた長期的なケアが必要になります。
再治療にかかる期間は、現在の状態によって大きく異なります。
被せ物の調整だけで改善できるケースであれば比較的短期間で終わることもありますが、インプラント体の撤去や骨造成が必要な場合は、数か月から半年以上かかることもあります。
特に、骨や歯ぐきの回復を待つ期間が必要になるケースでは、段階的に治療を進める必要があります。
再治療では、「早く終わらせること」より「長く安定して使える状態をつくること」が重要です。
骨量が不足している場合でも、骨造成(GBR、サイナスリフトなど)によって再治療が検討できるケースがあります。
ただし、骨造成には適応条件があり、すべての症例で可能というわけではありません。また、全身状態や骨の質によっては、他の治療法が適している場合もあります。
大切なのは、「骨が少ない=絶対に不可能」と決めつけず、現在の状態を精密に評価することです。
インプラントを抜去した場合、その部分は歯がない状態になります。
抜去後の骨や歯ぐきの状態によっては、一定期間治癒を待つ必要があり、その後に再インプラントや入れ歯、ブリッジなどの選択肢を検討します。
また、抜去によって骨吸収が進行することもあるため、長期的な機能回復まで見据えた計画が重要になります。
抜去は大きな決断になるため、「なぜ必要なのか」「他に選択肢はないのか」を十分に確認することが大切です。
再治療の費用は、必要な処置内容によって大きく変わります。
噛み合わせの調整や被せ物の修正だけで済むケースもあれば、インプラント体の撤去、骨造成、再埋入まで必要になるケースもあります。
また、保証制度の有無や適用範囲も医院によって異なります。
費用だけで判断するのではなく、どこまでの処置が含まれているのか、治療後の管理体制がどうなっているのかも確認することが重要です。
セカンドオピニオンでは、「本当に現在の治療方針が適切なのか」を客観的に整理することが大切です。
具体的には、トラブルの原因、現在の骨や歯ぐきの状態、他にどのような治療選択肢があるのか、長期的なリスクは何か、といった点を確認するとよいでしょう。
また、「なぜその治療が必要なのか」を納得できる形で説明してもらえるかどうかも重要なポイントです。
複数の視点から情報を整理することが、後悔の少ない選択につながります。
まずは現在感じている症状や不安を、そのまま率直に伝えることが大切です。
「噛みにくい」「違和感がある」「他院で抜去と言われた」「本当にこのままでいいのか不安」など、きっかけは小さなことでも問題ありません。
そのうえで、CTなどによる精密検査を行い、現在の状態を客観的に確認していきます。
インプラントの再治療は、単に“やり直す”ことが目的ではなく、今後長く安定して使える状態を目指すことが重要です。
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監修:世田谷上町エレノア歯科
所在地〒:東京都世田谷区世田谷2-25-16
電話番号:03-6804-4404
*監修者
世田谷上町エレノア歯科 院長 山崎 崇司
*出身大学
・昭和大学 卒業
Preceptorships Program
・AEGD
・Endodontics
・Adv. Implantology
・Surgical Implant Dentistry 修了
*所属
・日本歯内療法学会 会員
・日本顕微鏡歯科学会 会員
・機能水学会 会員
・USC(南カリフォルニア大学)客員研究委員
・USC Japan Program 修了
・SJCDレギュラーコース 修了
・SJCD東京 所属
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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